初詣に行こう

お正月のお出かけといえば初詣ですね。初詣は、新年になって初めて神社やお寺にお参りし、神仏に去年までの感謝をしたり、新しい年が良い1年になるよう祈願したりするものです。
お参りの仕方や、縁起物の由来など、初詣に行くなら、ぜひ知っておきたいまめ知識をご紹介します。


◆初詣はいつまでに行けばいい?

初詣は早いほうが良いとされているので、三が日を過ぎたら松の内(一般的には1月7日、地域によっては15日)に、遅くとも小正月(1月15日)を目安にしましょう。
有名で人気のある社寺では、大晦日の夜から三が日は参拝客で大混雑!ということもあるので、あえてそこは避けるという選択もあります。
初詣の期限は決まっているわけではありません。なかなか行けないという場合は、一月中を目安にしても良いですね。

◆初詣はどこに行く?
本来、初詣は住んでいるところの氏神様や菩提寺に新年の挨拶をするものです。
江戸時代には、その年の吉方向(恵方)にある社寺にお参りする「恵方詣」「恵方参り」が流行しました。恵方とは年神様のいらっしゃる方角です。今は、そういうことは関係なく、毎年お参りしているところや、人気のあるところにお参りすることが一般的です。行ってみたい社寺があれば、事前にインターネットなどで由緒やご利益をチェックしてみるのも良いですね。ちなみに2024年の恵方は「東北東」です。

◆神社の参拝の仕方は?
一般的な神社の参拝の仕方を覚えておくと、焦らず落ち着いて参拝することができます。改めておさらいしておきましょう!
1.鳥居をくぐる前に衣服を整え、軽く会釈をしてから境内に入ります。
2.参道は中央を避け、ゆっくりと歩きます。(中央は神が通るところ)
3.手水舎で手水をとり、心身を清めます。
4.神前に進み、軽く会釈をしてから鈴を鳴らします。(鈴の音で邪気を払う)
5.賽銭箱に賽銭を入れて「二拝二拍手一拝」の作法で拝礼し、軽く会釈をして退きます。

手水舎では、柄杓を使って「左手→右手→左手で口→口をつけた左手→自分が持っている柄杓自体→きちんと戻す」の順で両手と口を清めますが、コロナ後は感染防止のためか蛇口のように水が常時出ているところも多いようです。

「二拝二拍手一拝」は慣れないと緊張しますが、これがスムーズのできると素敵ですね。
1.二拝(2回頭を下げておじぎをする)
2.胸の高さで掌を合わせ、右手を少し下にずらして二拍手。
3.その後、指先をきちんと合わせてお祈りをしてから手を下ろします。
4.最後に一拝をして終了。

掌をずらすのは、神と人とがまだ一体になっていないということを表します。二度手を打つことで神を招き、その後、掌を合わせることで神人が一体となり、祈願を込めて神の力を体得することを表しているそうです。

◆初詣の楽しみ「縁起物」
参拝の後は、縁起物を買うのも楽しみの1つですね。それぞれどんな意味があるのか知っていますか?

【破魔矢】

家内安全、無病息災のお守りです。破魔矢を買ったら、神棚または家の東南方向の高い位置に飾ります。東南は、朝日が当たる場所で吉の方角です。
去年の破魔矢は去年のケガレがついているので、年ごとに新しくします。社寺で回収し、お焚き上げをしてくれるので、お参りに持参しましょう。

【御札・お守り】
運を呼び入れ、厄を払います。「平穏」を願うものと、「合格祈願」や「恋愛成就」などの「攻め」のお守りがあります。願いごとに合わせて選びましょう。最近はキャラクターものや、かわいいデザインのお守りも増えて、選ぶのに迷ってしまいます。

【絵馬】

願い事を書いて神社や寺に納めます。馬は、神様が乗って降臨してくる神秘的な動物として大切にされており、馬を奉納する代わりに絵を描いたことに始まります。

【おみくじ】
1年の吉凶を占います。神社によって内容はいろいろで、運勢の良い順番に対する見解も異なります。参考までに、日本各地の神社を包括している神社本庁では、以下のような見解を示しています。
「大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶」という順位が多いものの、「大吉・中吉・小吉・吉・末吉・凶」とするところもあり、何が正解というものではない。
気になったらおみくじを引いた神社で聞いてみましょう。

張り切って引いたら「凶」が出てショック、、、なんてこともありますね。でも、やがては「吉」に転じるので大丈夫!「陰陽道」的な考え方では、大吉や大凶など対局にあるものはその逆方向に転じ易いといわれています。
また、不満足な結果が出たからといって何度も占いなおすのはNG。

引いたおみくじはどうしていますか?
社寺によっていろいろな見解がありますが、おみくじは神仏からのありがたいメッセージ。吉凶にかかわらず教訓を戒めるつもりで財布などに入れて持ち歩くと良いと言われています。自分にとって都合の悪いおみくじはその場で縄や木に結びつけ、さらなるご加護をお願いしても良いようです。

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